KAZU1000’s blog 阪本研究所 SK laboratory

阪本研究所 SK laboratory 代表 Kazuyoshi Sakamoto 旅行・社寺巡り・古墳調査・じゃらん旅行記

【土佐恵美須神社】(とさえびすじんじゃ) 「薬祖大神」奈良県高市郡高取町

【土佐恵美須神社】(とさえびすじんじゃ) 「薬祖大神」

 

毎年11月に薬祖神祭が高取薬業連合会によって行われます。高取薬業連合会は薬の町、高取で薬業に携わる人々の集まりです。

 

「高取町のくすりの歴史」
日本一の山城と歴史と文化に育まれた「健幸とくすりのまち」、この高取町のくすりの歴史はふるく、飛鳥時代の西暦612年推古天皇聖徳太子や伴を率いて、高取の羽田の山野にて薬狩りを行ったと伝えられています。

 

この地は、豊かな自然に恵まれ薬となる動植物類が、豊富であったようです。また当時、中国から医薬術や薬の効用を伝え聞くとともに、秘伝の処方との合薬により家伝薬がつくられ、修験者によって大和の薬が、全国に広められたのが、大和売薬の興りとなりました。
江戸時代に入り高取城植村藩主が、江戸参勤の際、他の藩主に薬を贈り全国の販路拡大に貢献いたしました。そして江戸中期頃から奉行の許可を得て置き薬として各地を行商して歩くようになり、この置き薬が、現代の配置販売の始まりです。

 

明治を迎えると、高取地域の狭い土地に合った薬種業が急速に発展し、くすりを得意先に預け置き、次回訪問の時に使用した分だけ代金をいただく「先用後売」という独特な商法を用いた行商が行われるようになりました。

 

大正期には、高取薬業会が設立され、県の重要産業に指定され、製薬業、配置販売業が活況を呈するほど成長を遂げました。

 

昭和27年には、昭和天皇が、高取町の製薬会社をご見学になりました。
現在では、大和の薬の中核的生産地として、薬の研究、開発に取り組み、優秀な医薬品を全国各地のご家庭に健康と幸せを願い常備薬としてお届けしています。(高取町観光ガイドより)

 

 

場所:奈良県高市郡高取町下土佐