KAZU1000’s blog 阪本研究所 SK laboratory

阪本研究所 SK laboratory 代表 Kazuyoshi Sakamoto 旅行・社寺巡り・古墳調査・じゃらん旅行記

【天落神六社権現】(あまのおろちがみろくしゃごんげん)奈良県桜井市

祭神は、「味鉏高彦根命」(落神権現)。初瀬と和田との境界、初瀬川の中流(初瀬ダムにより水没)に、高さ4.8m、幅7.6mの巨岩があり、岩上に落神権現(祭神・味すき高彦根命、春日造)をまつっている。付近の山中に三社、河中に三社がまつられ、六社権現とも伝えられるという。

 

 

「天落神六社権現由緒記」について境内の石碑には下記のように書かれています。

 

 落神の宮は、当地に祀られている山に三社、川に三社ある総称で、六社権現とも呼ばれている。長谷寺縁起に文によると、昔、雷神が瀧蔵権現神社(瀧蔵権現)に祀られていた毘沙門天御所持の宝塔を取り、天に昇ろうとして落ちた所で、落神の地名の起源になっている。六社の一つ、川の中の巨大磐座に味すき高彦根命を祭神とする祠が安置され、古来より雷除け、災害防止等、霊験あらたかな神として厚く信仰されている。
毎年、旧暦一月十一日に六社権現講が輪番で網掛行事が行われ、また当地吉岡氏は吉岡留吉氏より代々守護神として毎年五月九日に月次祭を行い祀られている。湖底に沈んだ磐座は此処より南西約180m下流大和川沿いにあった。その一つ川中の屏風岩は、高さ四・八米、巾七・七米、奧行四・七米下部周囲二十四米の三角状巨巌で西面に向かって左側に一・四米の宝篋印塔と梵字、中央上部に梵字の線彫があり、上部に祭神の祠が安置されていた。また一つは県道をはさんだ山側の露出した岩盤に、高さ九十七糎の宝篋印塔が線刻されていた。この度、これ等の磐座が、初瀬ダム建設事業により湖底に水没することとなり、清浄な石材を選び、由緒ある磐座の面影を記録にとどめ、御神徳を顕彰し、当所に遷座し奉る。 昭和六十三年七月吉日

 

 

住所:奈良県桜井市和田 大字和田字落神萱森口(初瀬ダム)